先走る感性

現役文系大学院生が知性よりも感性に従って書くブログ。感性は常に知性の前を行くのだ。

大学院入試、英語ってどうやって対策する?(文系)

院試というか日本人の大きな壁、英語。

高校受験から大学受験、そして大学院受験まで英語を勉強しなくてはいけないなんて、なんとも世知辛い。院試を受ける学生なんて、大学受験時の英語力が最高だったなんてこともざらな話。僕は大学入学直後ですでにTOEICは400点前半とパッパラパーでした。一般受験なのに。

 

前置きはここまで。今回は院試における英語の対策について

 

英語の試験形式

まず敵を知ろう。文系大学院の場合、英語試験の形式は大きく分けて以下のような感じ

  • 試験当日にTOEFL ITPを受験
  • TOEICなどの指定された英語能力試験のスコア提出
  • 論文の直訳・要約(辞書持ち込みあり)

上から難易度が優しくなっていると考えていいと思います。

僕が一番対策を行ったのは、一番上のTOEFL ITPです。なぜならそこが第一志望、かつ難易度が高いと考えたから。

でも今回の記事ではTOEFL ITPについては軽く触れる程度にします。語り始めたら長くなるので、、、。

 

院試英語への向き合い方

ここでは院試までに最低で6ヶ月は準備期間がある、そしてなんとなく英語の文書を読める程度と仮定して話を進めます。もちろんすでにTOEIC800点超というそこそこ高レベルの受験者も対象として「院試で受かる」英語の対策法を僕の経験から解説します。

 

最初に僕の場合は、院試のある年の1月にTOEIC710、5月にTOEIC820とりました。正直英語に対して未だに苦手意識があります。でも僕は院試に合格した。

 

一言言っとく。院試に受かる英語能力は努力値に過ぎない、と。

 

ま、言語学とか英語そのものを研究対象にする研究科以外は院試における英語なんて足切り要素に過ぎない。っと過去の記事で説明しました。 

anakgaul.hatenadiary.jp

 

実用的でない英語なんてただの暗記ですから。根性使い果たせば上達しますよ。そりゃ。精神的にきついけど。

 

院試英語の対策-汎用的方法-

今回はどんな試験形式にも対応できる汎用的な英語能力を培う方法を教えちゃうよ。

院試における英語のテストなんて基本は

  • 単語
  • 文法
  • 長文読解

に集約されるんですよね。まあリスニングはあるけど、この三要素がない限り伸びないことは自明ですよ。じゃあ一個一個潰していこうじゃないか。まず単語から。

 

院試単語の決定版

英語が得意な人、まあまあ自信持ってる人でもこれだけはやっとけ!っていう一冊。本屋とか大学生協には腐るほど単語帳があるけど、ま、これよ、これ。 

【CD3枚付】TOEFLテスト英単語3800 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)

【CD3枚付】TOEFLテスト英単語3800 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)

 

 

TOEFL単語と書いてはあるけど、研究論文で使用される単語全般が網羅されている良書。論文直訳にもこれが役立ちます。後半の単語はかなりレベル高いんですが、レベル3までやっとけば院試で十分に戦えます。

もはや院試英語の決定版。

 

 

もし英語が苦手な人がいたら、、。この一冊。

DUO 3.0

DUO 3.0

 

 

大学受験から院試、TOEIC、ビジネス面に幅広く応用できる良書。1文の中で単語を覚えられるところがGOODなところです。さらに、この単語帳の強いところはCDとの併用に酔って勉強効率が飛躍的に上昇することです。

単語帳とCDで基礎がガッチリ固められます。

 

文法はオーソドックスな文法書で

文法のおさらい、基礎固めは大学受験用の参考書が最適です。

 

経験的に「総合英語Forest」が全体を網羅していて使いやすいかと。

総合英語Forest 7th Edition

総合英語Forest 7th Edition

 

 

でも問題数が少ないので知識の定着には大学受験でおなじみNextStageで。

「文法なんて教科書読めば覚えるやろ」

なんて思ってる人は改めるべきです。凡人たるもの手を動かさないとすぐ忘れるのだ!

高校時代、参考書を眺めているだけの同級生は受験で全敗しました。

Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服

Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服

 

 

これで物足りない僕みたいなMな人はこれでゴリゴリ問題こなして下さい。

全解説頻出英文法・語法問題1000 (大学受験スーパーゼミ)

全解説頻出英文法・語法問題1000 (大学受験スーパーゼミ)

 

 

この辺やりながら英語の論文読めば自然と知識は定着するでしょう。

 

長文はTOEFL IBTか英語論文で鍛える

単語・文法が固まったら長文なんてすぐ読めるようになるけど、速読&読解には相応の準備が必要です。院試対策にTOEICのテキストなんて全く使えねえっす。

だって院試英語が試している能力って

英語論文をバリバリ読み解く能力、文法的に正しい学術論文を書く能力+(英語で議論できる能力)

だからです。

TOEIC長文なんて簡単過ぎます。

学術的テーマであるTOEFL IBTか英語論文で鍛えるのが王道と言えるでしょう。

 

長文問題の他に全訳や単語の解説が詳しく記載されている下の二冊が手始めの一冊です。初めに言いましたが、ここでは院試英語全般に対応できる英語力を培うための勉強法です。 

TOEFL TEST対策iBTリーディング

TOEFL TEST対策iBTリーディング

 

 

受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング

受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング

 

 

TOEFL IBT長文の場合、経済学や歴史学、地質学など多岐に渡る分野が出題されるのでいい練習になります。問題形式は異なるものの、TOEFL ITPよりもハイレベルなので練習相手としては最適だと思います。

 

これ以外には、僕は研究のための日常的に英語で書かれた学術論文を大量に読んでいました。日本語論文と英語論文の比は大体8:2でした。だから正直長文読解や直訳・要約に対する危機感はかなり薄かったんですよ。

やはり英語は少しずつでも日常的に触れることが一番大切なんだと思います。

 

英語嫌いの凡人がハイスコアを取るための秘訣

僕は大学4年時の5月でTOEIC820点を取得しました。

その一年前はTOEIC560点でした。

でも僕は頭があまりよくない。というか勉強の才能はまるでない。

こんな凡人が院試に受かる英語勉強法として最もおすすめする方法、それは

英語を使う生活を日常化することです。

普段音楽を聞く時間に英語のリスニングをする。スマートフォンを英語設定にする。ニュースを英語で読む、聞く。などなど、、、

これらの「英語習慣化」は点数に直結するかはわかりません。

だけど英語に対する免疫は絶対に付きます。

 

「うえええええ、あいつ英語でツイートしてるーー。かぶれてやんのーー。」

「こいつ英語でニュース読んでやがる、カッコつけやがって。」

なんて言われても気にしないことです。

そんな外界の奴らなんかに邪魔されてたまるかF☓☓K YOU !!くらいの意気込みでいきましょう。

 

凡人が試験で勝つためには一見クレイジーな努力が必要なんです。

 

では、だだーーー。

 

研究計画書の書き方(文系)

 

前回で院試で最も重要視されるのは研究計画書と面接だといいました。でも研究計画書の書き方って言われてもよくわかんないですよね、、、。

学部のゼミなどで特別な指導を受けない限り、普通の文系学生はちんぷんかんぷんだと思うんです。

そこで今回は基本的な研究計画書の書き方をお教えしたいと思います。

 

計画書作成の前段階と時期

 

一言前提として言っておきたいのですが、いきなり研究計画書を書こうと思っても絶対に書けません。なんとなく自分のやりたい研究が頭の中で理解できてもそれを言語化することは難しいからです。

 

頭の中の抽象的な研究対象→専門用語を用いて言語化する→ロジカルな文章にする

 

のが一連の流れです。

 

研究計画書を作成する前段階として行うべきことは

  • 学問としての専門用語を習得する
  • 研究対象を決定し、先行研究から未研究分野かつ需要がある課題を発見する

ことです。

 

この2つを達成するために行うこと。

 

それは専門書と論文の多読です。

 

専門書は学問領域の基礎から応用的まですべてを網羅すべきです。

基本的な理論、用語を理解することは今後行う研究の土台を築くことだけでなく、研究計画書の執筆に大きく役立ちます。そして基礎知識を元に自分の研究分野の論文を読み解くことで適切な理解を得られるのです。

 

専門言語を適切に理解し、用いる能力は議論の場において大きな武器になります。

 

僕の場合は、3年の12月初旬に大学院進学を決意し、そこから新たな研究内容を模索し始めました。12月時点ではほぼ白紙の状態でした。専門書と論文の多読を行い、3月初旬に計画書を書き始めました。6月末には提出の準備をしたかったのでこれくらいの期間があれば十分だと思います。

 

計画書なんて4,000字程度、研究科によってはWord一枚なんてとこもあんのになんでそんなに時間かかるの?っと思うかも入れません。一言言っときます。

やればわかる。その難しさが。

 

 

具体的な研究計画書の書き方(文系)

 

良い研究計画書とは読み手が一読すれば、研究の背景と先行研究の実体と進行具合、問題点、リサーチクエスチョンが論理的に理解できるものだと思います。

なにか新しい研究をして、新しい結果を導出することが求められる大学院では、

 

リサーチクエスチョンこそが最も重要なのです。

 

そう考えると、必然的にリサーチクエスチョンを中心に据え、それが明確になっている計画書を作成すべきです。これは絶対に肝に命じるべきです。

 

僕がおすすめする一番基本的で簡単な研究計画書の書き方はこれ。

 

 1.研究の背景(先行研究)、研究の目的

  →どんな問題なのか、どのように研究されてきたか、そして自分の研究の意義や目的とはなにか

 2.問題意識

  →先行研究でどこまでが明らかになっていて、何が未研究かつ需要があるのか

 3リサーチクエスチョンまたは仮説

  →自分の研究で明らかにする点、または現時点での仮定

 4.分析手法

  →どんな手法を用いて研究を行うのか。具体的に記す。

 

この書き方に当てはめれば大概はスタンダードな研究計画書が書けると思います。

まずは自分で一度書いてみてください。難しさがわかるはずです。

 

 

計画書の質的向上と添削

 

研究計画書は通常、何回も推敲されるべきです。他人に見てもらうことで自分では気づくことのないミスが発見できます。僕が推敲をお願いしたのは、

 

  • ゼミの教授
  • 大学内の他の教員
  • 関連した研究をしている他大の先生や研究員、大学院生
  • 同大学卒でコネのある先輩

 です。

 

学問分野の格上の方に見てもらうことで計画書のロジックが通っているか問の建て方(リサーチクエスチョン)が正しいか分析方法が正しいか、などが修正されていきます。

僕の場合は、分析手法の部分で大きな修正を迫られました。農村調査というミクロの視点では、調査対象をどのように選定するのか、何人に調査を行うのか、どんな調査方法を用いるのか、何を聞くのか、など、細部に渡って記入する必要がありました。

一方で、政策や現状、統計的処理などのマクロな視点では、情報をどのように、どの媒体から入手するのか、などを書く必要がありました。

 

やはり訓練を受けていない文系大学生にとっては一人で研究計画書を適切に仕上げることは困難です。

合格を手繰り寄せるため、計画書は絶対に他人に見せましょう

 

では、だだー

文系の院試準備、院試対策って何すればいいの?

そもそも大学院の試験ってどんな形式なのか

大学院を目指す時、内部進学と外部進学の2つの方法があるが、外部進学の方が難しく、謎に満ちているために後者に絞って解説する。内部なんてコネみたいなものだしね、、、。

 

他大研究科の院試で課せられるのは、一般的に

  1. 研究計画書の提出(出願時)
  2. 英語
  3. 専門科目
  4. 面接(正式には口述試験

である。

院試当日の二ヶ月前程度に願書と研究計画書の提出が求められる。数ヶ月の中でこれらすべてを準備しなければならない。一件簡単そうに見えるが、これをこなすにはある程度十分な時間を必要とする。

ちなみに、秋募集は8月末~9月末に集中している。一応春募集は2、3月にあるが、追加募集しなかったり募集人数が極端に少ないため、実質的には秋募集の一発勝負だ。

 

院試の評価基準、点数の比重

「受験」と聞くと、当日の試験の結果に合否が左右されるイメージがあるが、院試はそう一筋縄ではいかない。院試の場合は、

研究計画書は非常に重視されるということを肝に命じるべきである。

そして研究計画書を元に行われる

面接が合否を分けるということをはじめに認識すべきである。

 

多くの研究科ではある程度得点の配分が明記されていると思いますが、大体のところ英語30%、専門科目30%、面接40%だと思います。これまで僕自身も色々な先輩方に

「研究計画書と面接が大事だ!!」

っとこっぴどく言われ、半信半疑でいましたが受験を終わった時は、このアドバイスは正しかったと確信したものです。

 

イメージ的には英語と専門科目は「足切り程度に考えていいと思います。ある一定のレベルに達していれば良しとし、後は面接が勝負になります。

僕が受けた研究科の一つは1日目に英語、専門科目があり、2日目に面接がありました。しかし、面接を受けれるのは1日目の試験を通過した者のみ。さらに辛いことに合否の確認は2日目の朝に会場に張り出させる掲示以外ありませんでした。

2日目の朝、くらーーーーーい顔して帰宅する不合格者を何人も見送ったものです。

 

なぜ研究計画書と面接が重要なのか

そりゃ大切ですよ。なぜなら

大学院は新しいものを発見するために研究する場所であり、

基礎的学力よりも研究行う能力、そして研究の実行可能性が重視されるからです。

 

英語と教科書通りの勉強バリバリできたって研究できなかったら意味ないしね、、、。

って話です。だからこそ研究計画とそれをプレゼンする場である面接は重要なのです。

研究は他者に伝えて初めて実績として認められるのです。

 

僕の恩師が言ってました

一流の研究者であっても、

「こんな事を考えた!」→ 「こんな結果が出た!」→「みんな見て見てー!」

という一貫した流れは小学生の思考とあまり変わらない。

つまり、物事の発想と結果、そしてそれを他者に伝えるというのが研究なのです。

その能力を提示できるのが、研究計画書と面接であって、英語や専門科目はその土台にしか過ぎないのです。

 

結論として

つまり、結論としてはですね。

  • じっくりと時間をかけて研究計画書を作成しろ!
  • 面接の対策もしっかりしろ!
  • 英語と専門科目はボーダーを死んでも超えろ!

ってことです。次回から英語や専門科目の勉強法やタイムマネジメント、そして研究の入り口である研究計画書の書き方を解説します。

 

では、だだーーー!

文系大学院の選び方~アプローチ方法という視点~

文系大学生の大学院選びについて詳しく解説しようと思う。

僕は私立経済学部から国立大の社会科学系に入学した。その時の大学院の選択基準である。 

国立大学を目指せ

文系大学生が大学院進学を希望する時、特別な理由がない場合は絶対にまず国立大学を目指すことをおすすめします。

理由は以下のとおり。

  • 学費が安い
  • 科学研究費の採択件数が私立より多い
  • 研究科が大きく、人数が多い

一般的に大学院には学部と違って偏差値がないと言われていますが、実際には研究施設や研究のレベル、知名度、就活実績などを総合評価すると、

私立より有名国立大学を第一志望に考えることに異議はないと思います。

 

私の場合、私大経済学部から国立の社会科学系の研究科に入学しました。内部進学をしなかった理由は研究科自体の人数が少なかったことや学びを受けたい教授がいなかったこと、そして学費が高かったことでした。

 

進学先は研究科よりも教員に重視して選べ

上で大学院はまず国立大学を選択すべきというアドバイスをしました。

しかし、これだけでは不適切すぎる助言です。なぜなら大学院での研究は担当教員(ゼミの先生みたいな感じ)がもっとも重要だからです。

 

では担当教員の選択基準とはどのようなものでしょうか。僕が考慮した点を重要度順にまとめました。

  • 教員の研究と自分がしたい研究とのアプローチ方法が似ていること
  • ゼミの雰囲気が自分のタイプであること
  • 教育に力を入れており、学生に厳しいこと
  • 学生や同業者、世界からの評価が高いこと(博士課程まで目指す場合は重要度は高いかも)

ここでは第一の要点だけ詳しく解説します。

基本的には研究の「アプローチ方法」に注目するのが一般的です。わかりやすく言うと、どんな視点から研究を行うのかということです。この辺のことって研究者は当たり前のように言ってくるけど初心者にはわかりにくい部分だと思うんですよ。

社会科学系を例に挙げて説明すると、

  1. 研究の分野と対象(開発経済学、地域経済学、対象地域の決定etc...)
  2. 研究のアプローチ方法(政治ガバナンス、経済理論、人口移動etc...)
  3. 研究の分析手法(ミクロ計量分析、比較制度分析、歴史分析etc...)

に分解でき、かつ1から順に決定するものだと考えてください。なぜアプローチ方法が重要なのかというと、1.研究の分野と対象 は自分の意志に依存して決まるからです。というか、わりと簡単に決まる。

自分の研究を体系化させる時に一番悩むのが2.研究のアプローチ方法 なんです。そして研究の軸になる部分と考えてもいいでしょう。だからこそ担当教員との意見のすり合わせが最も求められるのです。

 

研究の対象を「タイ南部における少数民族の観光産業復興」にした時、アプローチ方法の異なる「タイ南部の歴史分析」を専門とする教員を選択することは正解とは言えないということです。逆に自分が取りたいアプローチ方法を用いて他地域で研究する教員を選択する方が正解と言えるでしょう。

 

  まとめ

 

以上が文系大学生の一般的な「大学院の選び方」です。

っておい、なんか矛盾してないかこの記事!って思ったそこのあなた!

そうです。少し矛盾したことを私は書いています。

それは、

教えを受けたい教員が私立に入る場合にはどうすりゃいいんだよ!

って話です。

 

この問題をあまり書かなかった理由として、同じような研究のアプローチを取る教員は複数いて、国立大学にも大概の確率でいる。ということなんですよ。

 

どうしてもこの先生じゃなきゃ嫌なんだ!って思ってしまったら私立を優先していいのかもしれないです。まあ、「教員」以外の満足度は国立を下回るということに我慢できればの話ですが。

 

今回のまとめとして、文系大学院の選び方は

  • 国立大学を目指すこと
  • 研究科よりも教員を重視すること

です!

 

以上、ばいちゃ!

大学院入試の孤独と自己鼓舞

大学院進学への決意

 

文系学部から大学院に進学するということ。

それは大多数の同級生が「就活」を選択するなかで、自らの強い意志を貫く一つの試練とでも言えよう。自らマイノリティの世界にのめり込むことである。

 

今、大学院生への入学を目前にして、これを楽しめるか否かが一番のキーポイントであったと言えるからだ。大学院への進学を大学の先生方に伝えるとこんな言葉が帰ってきた。

    • 大学院なんで墓場に片足踏み込むようなもんだからね。
    • 僕なんて妻の父親に「娘を殺す気か」って怒鳴られたんだよ。
    • これから生きていけるといいね、、、。

 

、、、。クソすぎる。もっと学生を励ますアドバイスはないものかとプンプンしたものだ。だけど僕の担当教官だけ的を得たことを言ってくれた。この言葉は一生忘れられない。

マイノリティを楽しめよ。マイノリティは楽しいぞ。

Number 1になる必要なんかない。Only 1になれ。

 

この言葉は僕の背中を強く後押ししてくれた。

これを期に腹をくくった。僕がこれから生きる世界は大多数の同級生とは違った世界。そう、マイノリティの世界なのだ。

 

院試への障壁~孤独と温度差~

 

「俺はマイノリティの世界で活躍するんだあああああ、うおおおおおおおおお。」

っという情熱のブースターは一週間足らずで尽きる。間違いなく。

 

院試までのToDoリストを作り、タイムスケジュールを整えていくと、全く余裕なんてないからだ。僕が進学を決意したのは12月。多くの大学院は8月末~9月末の間に集中するので10ヶ月程度で準備をする必要がある。

一見すると時間は十分のように感じるが、大学院受験となると「時間」以外にも複雑な問題がある。

それが「就活をする同期との温度差」だ。

 

就活生との温度差は院試対策の際に常に感じることになる。

大学院を目指す者は、就活生と目的や活動、時間の使い方が異なるだけでなく、

悩みや辛さ、苦しさ

までもが異なってくる。僕は一番ここが苦しかった。

人間たるもの自分の悩みを他者と共有したい。ぐちでも聞いてほしい。なんなら相手の悩みも聞いてあげたい!生き物だと思うんです。

 

しかし大多数の同期が就活に取り組む中で一人大学院を目指す立場であるため、

自分の悩み、院試の辛さはなかなか理解してもらえない。

のです。

 

今までどんなことも共有してきた友人が急に遠い存在に見える。自分だけ取り残されたように感じる。

こんな経験は幾度となくしてきました。何度も苦い虫を噛み、憂鬱な気持ちを将来の希望で無理やり塗り替えてきたのです。

 

どんなに自分を理解してくれる友人や家族、恋人がいても、同じ立場でいなければなかなか自分の辛さは共有しにくい。文系の大学院に進学するということは

常に孤独

がつきまとうということはしっかりと心得ておくべきだと思います。

 

自己の鼓舞と孤独の軽量化

 

これまで少し暗い話をしすぎましたね、、、、。

最後に僕が自分を自ら鼓舞する方法を幾つかお教えしたいと思います。

 

やる気の出るCMを見る

 

頻繁にやります。月に一度は見ます。笑

僕がおすすめするやる気の出るCMはこれ。このCM足らずこそが受験のお供だと思います。サイコーーーーー!ダウンロードして何回も見ました。

 


中島みゆき「ファイト」と満島ひかりの相性の良さ カロリーメイト 「とどけ、熱量。」篇 CM

 

もう一本は受験とかじゃなくて「ぜってえええ負けねえええええ」って思わせてくれる一本。


Honda CM「負けるもんか(プロダクト)篇」

 

この日本に何回助けられたことか、、、。

 

自分の情熱の源泉をたどる。

 

 

ずーーっと一人の時間を過ごすと、「俺、なんでこんなことしてるんだろ、、、。」

って思い始めるんです。そんなときはなぜ自分はこの道を選んだのか、もう一度思い起こすとやる気出ると思います。

 

僕はいつも一冊の本とドキュメンタリーを見ます。

それがこの本。

 

職業は武装解除 (朝日文庫)

職業は武装解除 (朝日文庫)

 

 

若くして武装解除のプロフェッショナルになった「瀬谷ルミ子」さんの本です。

瀬谷ルミ子理事長の活動 | 認定NPO法人 日本紛争予防センター(JCCP)

 

そしてこの方を取材したNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」です。

第116回 瀬谷ルミ子(2009年4月21日放送)| これまでの放送 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

jp.channel.pandora.tv

見て自らを鼓舞しています。

 

この放送の中で瀬谷さんは「プロフェッショナルとは」という問に以下のように答えておられます。

やらない言い訳をしない人

ただでさえ難しい仕事をやらない言い訳をすると難しいミッションがさらに困難になる

それをせずに改善するための方法を考えて実行するのがプロフェッショナル

今の状況を省みて、甘えている自分を鼓舞し、「やらない言い訳」をするために何度も見ました。

 

一人で孤独でいたって、自分自身のやる気スイッチを入れることなんて簡単なんです。

他人と違う場所を目指したって、「夢を叶えたい」「かっこいい自分になりたい」という意志は変わらないはず。

 

大学院という場所が学問の領域であっても、結局は自分の信念と情熱が根底にはあるのです! 

「勉強好き」だけでは大学院進学の根拠になりえない。

 

[文系大学生がなぜ大学院進学を目指したのか]

 

「大学院進学なんて、勉強好きなんだねえ、、、」

 

とよく聞かれるのだ。だからまずはじめに言っておきたい。

 

僕は勉強が好きではない。 

 

 これまで「勉強」が好きと思ったことは一度もなかった。どちらかと言えば小さい頃からスポーツや外遊びに惹きつけられるタイプであった。

小学校~高校まで野球漬けの日々だった。そりゃ高校受験や大学受験の特は勉強したが、才能は正直言って「そこそこ」レベルでだった。

 

じゃあなんで大学院行きたいんだよ、大学院で何したいんだよ。

っていう質問に今回はお答えしよう。

 

[大学受験と大学生活転換期]

 

大学受験で仕方なく勉強した世界史に魅せられ、僕はなんとなく「国際系」の学部への進学を希望した。

 

例えば

  • 異文化コミュニケーション学部
  • 国際日本学部
  • 国際文化学部
  • 国際コミュニケーション学部

など、、、

しかし世はグローバル化で国際系学部は大人気。僕はあえなく全敗した

そして失意と共に「経済学部」に進学した。これが僕のいい意味での人生の転換期であった。後々説明しようと思うが「経済学」こそが最強の学問分野であると僕は考えている。

 

希望ではなかった経済学部での大学生活は最初はつまらなかった。しかし大学二年目に入ったゼミが大きな転換期になった。

 

僕は大学受験で世界史を学んでから世界の「紛争」とか「貧困」とかを漠然と考えるようになっており、「国際協力」に携わりたいという気持ちがずっとあった。僕が選択したゼミは国際公共政策を考えるゼミで、対象は廃棄物であった。

最初の夏休みの課題は「循環型社会」という北海道の廃棄物を議論の中心としたお堅く、同じ箇所を三度読んでも気づかない程度の本だった。

ゼミ選びも失敗だと思った。もう大学生活は暗黒だと思っていた。このときは。

 だが、いつかトンネルには出口がある。僕はそこにたどり着いた。

循環型社会 (中公新書)

循環型社会 (中公新書)

 

 

[ターニングポイント ]

 

大きなターニングポイントは三年の夏休みにフィリピン・マニラで行った実地調査であった。「大学三年の夏」、この時期は就活において重要な期間であり、大概の学生がインターンやOB訪問に時間を割いていた。「就活」がリアルに目の前に迫っている。そんな時期なのだ。でも僕は非常に迷っていた。

 

『大学卒業して流されるように安定して「就職」していいのか。でも文系の学生で国際協力の道に進めるのは修士が大半だ。でも大学院行ってまた勉強するなんて俺には無理だ。そもそも勉強嫌いだ。でもここで諦めたら一生国際協力の道は拓けないだろう、、、。後悔だけはしたくない、、、、。』

 

というのが自分の心の中だった。つまり、簡単に言うと

夢を叶えるためには大学院で研究する必要があった。しかし、進学・研究できる自信がなかったのである。

 

そしてこのフィリピンでの調査は結果的に成功に終わり、研究自体は帰国後の学内・学外研究大会で優勝を飾った。これが僕の自信になり、大学院への進学を強く決断させたのだ。

 

僕のターニングポイント、それはフィリピンに行ったゼミの実地調査だった。

 

 

[まとめ]

 

今回僕が言いたかったこと、それは、大学院に進学する根拠って言うものは、

「もっと勉強したい」とか「研究楽しそう」とか「就活めんどくさい」とかいうものではなく、ただ純粋に「夢を追いかけたい」という気持ちに基づく場合もある

ということである。

 

なにか夢を叶えるためにはさらに学問を深め、実践的な専門性を身に着けなければならない。そんな気持ちで大学院への進学を決意したのだ。

 

研究したい→大学院への進学

ではなく、

叶えたい夢がある→夢の実現には大学院への進学が必要→大学院への進学

こういった「夢」とか「希望」、「熱意」というような抽象的な感性が実は「研究」、「理論」「実証」と言った具体的かつ体系化された学問の根底を下支えしているのである。

 

 

 

 

文系だって大学院で学びたい!

[マジョリティな文系大学生の進路]

 

大学院、、、。

そう聞くと大半の人は理系を想像するだろう。

 

現代の日本においては大学院に進学する文系大学生(人文社会系)の学生はマイノリティであり、そのイメージは「就活失敗」「勉強好き」「根暗」「コミ障」「ただの甘え」etc,,,マイナスなレッテルが貼られているように感じる。

実際に私の卒業した大学の経済学部は一年間で1000人卒業するが、下のグラフで見るように大半は就職し、「進学・留学」はわずか3%である。

 

 

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某私立大学経済学部卒の2015年度進路先

 

しかしながら私はこの状況が国際的なスタンダードから見て普通だとは思わないし、先進国の中では異常なことであると考えている。

なんてこんな堅い話は置いといて、、、、。今回はなぜ私が大学院への進学を決断したのか、その感性に基づいて話して行こうと思う。